よくある質問


🔍 はじめて当院での診療を検討されている方へ

以下は、患者さんから特によくいただくご質問への回答と、 当クリニックでの診療に対する考え方をまとめたものです。
特に初診や予約料に関するご質問、漢方治療の効果や副作用についての不安などが多いため、 少し長くなりますが、お時間ある時にぜひご一読ください。

気になる項目をクリックすると、該当の質問へジャンプします。


Q1:漢方薬が飲めるか心配です

→ A:全く飲まれたことがない方や、服用が続けられるかご心配な方には、少量から始める、比較的抵抗なく飲めるタイプの方剤から始めるなど、ご相談の上工夫をしていきます。
そのあとの治療の際も、本人さんの意思を尊重して、少量の薬で治療していきたいという人にはそういう工夫をしていきます。

Q2:漢方はわたしの病気に効く?

→ A:病気の性質や、ご本人の気の持ち方などによります。 長年困っておられたの病気が、すぐに良くなることもあれば、当然そうでないときもあります。
一般的に言って、形の異常をともなう病気(大きな腫瘍、体の変形など)は、漢方薬を以ってしても完全治癒ということは難しいです。しかし、それに伴う体調不良を改善させることは可能かもしれません。
必要に応じて、どこまで治療効果が期待出来て、どこからは難しいか、理解しながら治療を受けたいとお考えの方にはしっかり説明しますので、ご自身の場合はどうなのか、お尋ねになってください。

Q3:どれくらいで効くの?

→A:飲んだ瞬間に変化を感じたという人もあれば、数か月たっても「変わりありません」とおっしゃりつつ、症状が消えているという場合もあり、一概には言えません。が、おおむね2週間ぐらい以内には、何らかの体調の変化が出始めていることが普通です。
詳しくお話を聞きながら効果判定をしていき、同じ処方をそのまま続けるか、変化させていくかを毎回検討します。
長く飲むべきかどうかは、病気の種類、ご本人の希望などで変わってきます。
良くなったらすぐやめてよい時もあれば、症状がなくなったからといって、すぐにやめないほうが良い場合もあります。しかし、ご本人が意義を感じていない薬を長期に続けるのも好ましくないと考えます。何か治療方針に対し希望があれば、都度ご相談しながら治療を進めていきます。

Q4:副作用はありますか?

→ A:ある種の生薬にアレルギーをもっておられて発疹が出てしまう例は時々あります。
また、麻黄は非常に効果の高い生薬ですが、体質によっては動悸などを起こしてしまう場合があります。甘草は長期大量投与すると低カリウム血症を起こす可能性があり注意が必要です。黄芩による肝機能障害が起きることもあります。 その他、いくつかの生薬は胃の不調を起こすことがあります。この場合は、その生薬を避けるか、飲み方を変えたり工夫をします。
西洋薬との相互作用で副作用を生じる時もありますので、内服している薬がある方は飲み合わせを確認する必要があります。 その他大黄・山梔子の長期投与による問題も起こり得ます。
いずれも、副作用を念頭に置いて気をつけて使用することで、命に関わる大きな問題にはなりにくいと考えますので、「副作用があるから怖い」と最初から服用をためらうのはもったいないと考えています。

Q5:予約料がネックになって迷っています。それだけの価値がある診療なのでしょうか?

→ A:当クリニックでは、初診時40分以上の丁寧な問診と診察に加えて、 診察後にも時間をかけて分析・検討を行い、最適な処方をお一人お一人に組み立てています。
日本の保険医療制度では、診察時間に応じた報酬の差がないため、 時間をかけた診療を行う場合、医療機関の維持そのものが困難になる側面があります。 そのため、当クリニックでは「時間に対する適正な対価」として予約料を設定しております。
実際には、診療にかかる時間・準備・分析等を含めると、 この料金では十分とは言えないケースもありますが、 患者さんのご負担になりすぎないよう、 現在の水準に設定しています。
決して高額医療ではなく、数ヶ月〜数年というスパンで見ると、 結果的に医療費の総額が抑えられていると実感しているケースも多くあります。
また、原則30分以上お待たせしない制度ですので、受診前後の予定が立てやすく、通院・治療がうまくいきやすいメリットもあります。

なお、「まず話だけでも聞いてみたい」「もう少し簡易な診療から始めたい」という方には、 当日予約外枠(予約料不要)のご案内もございます。 10分程度の短時間診療となりお時間や内容に制限がございます。あらかじめご了承ください。
また内容によっては、別日での再予約(通常枠)をご案内させていただく場合がございます。
詳細はお電話でお尋ねください。

Q6:どんな領域が専門ですか?

→ A:院長の戸城はもともと産婦人科専門医ですので、婦人科領域の疾患である更年期障害、月経前症候群、月経困難症、月経不順、不妊症(なかでもIVF治療のサポート)を得意としていますが、これまで漢方治療においては自分の専門性にこだわらず治療を行なってきました。
内科領域の病気、自己免疫疾患や生活習慣病、整形外科領域の病気、皮膚科領域の病気、精神科領域の病気、各科の悪性疾患、眼科耳鼻科領域の病気の治療も、クリニック内で行うことは漢方治療に限定してはいますが、漢方専門医として全力で取り組んできました。
それぞれの専門科で従来の治療を受けつつ症状が安定して薬を減らすことを目指している患者さん、または専門の先生からとくに治療法はないと言われた症状や病気をお持ちの患者さんに対しても、体質改善としての治療経験を積んできており成果をあげています。

さらに病気に関連した心理的側面からのアプローチも得意としています。 いろいろな悩みや症状、病気を抱えた方の心理サポート、精神科心療内科通院中の方に対しても、有用と考えた場合には認知療法的な観点も加えつつの治療を行なっています。校医・産業医での経験から、不登校や職場での適応障害をきたし不調となっている方の治療にも力を入れています。発達障害やそのグレーゾーンの方への日常生活でのアドバイスも得意としており、漢方治療で学校に行けるようになった、仕事に復帰できたという方も数多くおられます。 このように臨床上いろいろなことをしていますので、これが専門、これが得意と逆に言いづらいのですが、東洋医学的、心理学的アプローチをすることで、西洋医学的な専門領域を超えた治療が可能で、それを日々実践しております。。

Q7:体調不良が続いているので休職のために診断書は出してもらうことはできますか?

→ A:大変申し訳ないのですが、上記にある通り、院長戸城が専門医を有しているのは産婦人科と東洋医学だけです。その他の領域について、漢方治療での対応は可能ですし、治療効果も期待できますが、その他の科の病気の専門的な診断は行っていません。したがって、原則診断書も発行しておりません。
例として、精神疾患や発達障害、各種アレルギー、皮膚科疾患、化学物質過敏症、副腎疲労などの西洋医学的診断は行っておりません。(ご希望であれば東洋医学医学・栄養療法的な診断、解釈の説明は可能です。)
それらの不調に対する診断のみが希望の場合は、各専門科の医師にご相談され、診断を受けるよう、お電話の時点でお願いしております。
もちろん、それらの不調に関しての東洋医学的な治療は行います。診断がついていなくても治療は可能ですので、診断名はともかくも不調を改善したいという方は、当クリニックの方針で改善が期待できますのでぜひご相談いただければと思います。

以降、質問事項随時追加予定です