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世界と自分

世界で起きてるいろいろなこと、

それに呼応しておこる自分の中のできごと、

うまくやりくりできていればメデタシですし、逆に引きずられてしまって辛くなってしまうこともあるかと思います。

 

 

植物はこうみえてたくましかったりするので、こんな綿毛さんのようにふわりと別の世界に飛び出ていって、見える景色を変えて新天地に行ってしまったりしはるようですが、

 

人間はふわりと世界観を変えるのはなかなか容易でなかったりはします。

 

ではあるものの、

ちょっとしたことから見方が変わり、

見方をかえると嘘みたいに楽になることもあります。

 

 

何かを変えるというのにはそれなりのエネルギーがいるので、

 

 

そう簡単に変わってたまるか、

とも思うこともあるし、

少しでも楽になるなら変えてみたい、

と思うこともあります。

 

 

楽になること自体をよくないこととして教えられていることもあるし、

でも楽でない人生を延々と続けるのも辛すぎるってのもある。

 

私自身が、そのどちらの極をもさんざん行ったり来たりし、今もあっちいったりこっちいったりしてるところがあります。

 

 

何かを重く考えすぎて動きが悪くなった時には、ゆるふわ系の画像を眺めるのがよいですね。ふわふわした何かに触れるのもいいですね。脳内でもろもろの楽になれる動きが生じます。まずは脳をゆるめることを目的に、と思うとやりやすいです。

 

自分の楽さを追い求めると、

自分の立場からばかりものをいうなとか言われがちですけども、

 

自分がいて、世界がある。

世界があって、自分がいる。

自分無くして世界はないし、その逆もない。

 

そもそもは自意識が全てなんであって、そこから出発しつつも、外界と

どう折り合いをつけるかのうまいやり方を見つける見つけないということじゃないかなと思っています。

 

まず世界ありき、まず世間ありきでなくて。

自分が本当の意味でしっかりしていてれば、ちゃんと世界を世間を眺められるし、

うまいやり方も身につけられる。

それが一番負担が少なく、皆ハッピー。

 

 

ふわふわとしていて、それでいてきちんと目的もあり

でも、もしかしたら飛んでいきながらいろんな事物を眺めて、

それだけでも結構この世界を楽しめているのかもしれない

綿毛さんの姿に、人間の一人として、なにやら学ばせていただいたような気持ちになりました。

 

ところで、これ、なんていう花の綿毛なんだろうなあ。

 

 

 

 

 

 

**なんて他力本願なことを書いていましたら、後日患者さんが教えてくださいました。

オキナグサ Pulsatilla cernua キンポウゲ科のお花の綿毛だそうです。

 

ほうほう、そんなんですねと有難く思いつつ調べておりましたら、

この見た目が翁草という名の由来だそうで!!

 

調査をすすめますと、これの中国産のものが Pulsatilla chinensis  

そしてこの根っこが生薬の白頭翁。

 

 西洋バージョンのPulsatillaも薬草として有名です。 

同属の皆さま、お名前かねがねうかがっておりましたが、お姿を知らずにおりました、失礼いたしました~って感じです。

 

さらには、このオキナグサのことを、宮沢賢治氏も物語にされておられたそうで。

青空文庫になっていたので、ネット上で読むことができました。

飛んでいく綿毛にいろいろな思いを重ねておられたようでした。

想像力と物語性とは当社比 数万分の一ぐらいですが、

賢治先輩もこの綿毛に想像力をかきたてられたのかと思うと、ちょっと泣きそうに嬉しくなりました。

 

いろんなことがつながってくるので、生きるって面白いものだと思います。

 

こういう暇つぶしは最高です。皆様もぜひ。